コリント式とは?西洋建築オーダーの特徴と見分け方・歴史を解説

西洋建築の美しさを語るうえで欠かせないのが「オーダー」と呼ばれる柱の様式です。特に「コリント式」は、華やかで優雅な装飾が魅力。コリント式の柱を見かけると、ついその精巧さに魅了されてしまう方も多いでしょう。この記事では、オーダーとは何か、代表的なオーダーの種類、そしてコリント式の特徴や見分け方まで、専門的でありながら分かりやすく解説します。街歩きや建築巡りがもっと楽しくなる知識を、ぜひ手に入れてください!

オーダーとは?

オーダーについて簡単にご紹介します。オーダーは建築に秩序をもたらす重要な概念です。

オーダーの定義と役割

オーダー(Order)とは、柱や梁、装飾のデザインや寸法比率に一定のルールを持たせた建築様式のことです。
この「秩序」は古代ギリシア・ローマ建築から生まれ、建物の美しさやバランスを保つ役割を果たしてきました。
現代でも歴史的建築物だけでなく、公共施設や銀行、迎賓館などでオーダーの影響を見ることができます。

オーダーは柱の断面比や高さ、装飾の有無、柱頭部のデザインなどに厳格なルールが存在します。
それにより、建物ごとに統一感や荘厳さを演出できるのです。
特にコリント式のような装飾的なオーダーは、視覚的な華やかさを建築にもたらします。

オーダーを知ることで、建築物の時代背景や設計者の意図を読み解く手がかりになります。
旅行先や街角で歴史ある建物に出会ったとき、どのオーダーかを見分けることで建築の楽しみも倍増します。

オーダーの歴史的背景

オーダーは古代ギリシア建築に端を発し、のちに古代ローマ時代へと受け継がれました。
時代や地域によって進化し、多様なデザインが生まれました。
ドリス式、イオニア式、コリント式はその代表例で、それぞれの特徴が歴史や文化を反映しています。

オーダーは単なる建築様式ではなく、思想や価値観の象徴でもあります。
特にコリント式は、古代ギリシア建築の集大成、ローマ時代の繁栄と美の象徴として多くの名建築に用いられました。

オーダーに注目することで、西洋建築の奥深さや美意識をより深く理解できるでしょう。

オーダーの構成要素

オーダーは主に柱(コラム)、柱頭部(キャピタル)、台座(ベース)、上部構造(エンタブラチュア)で構成されます。
それぞれのパーツに決まった装飾や比率があり、種類ごとに特徴が異なります。
コリント式ではアカンサスの葉を模した華麗な柱頭部が特徴です。

柱頭部の装飾によって、ドリス式、イオニア式、コリント式などの違いが一目で分かるのもオーダーの面白いところ。
建築物を観察する際は、ぜひ柱頭部や柱の太さ、装飾に注目してみてください。

これらの構成要素を知ることで、コリント式をはじめとするオーダーの魅力がさらに深まります。

オーダーの種類

ここでは代表的なオーダーの種類と、それぞれの特徴についてご紹介します。

ドリス式( Doric )

ドリス式は最も古いオーダーで、古代ギリシア初期の建築に多く見られます。
特徴は柱が太くて短く、シンプルで力強い印象を持つ点です。
柱頭部にはほとんど装飾がなく、無骨で男性的な雰囲気が漂います。

フルートと呼ばれる縦溝が20本前後刻まれており、柱の表面にリズムを与えています。
装飾が控えめなため、建物全体に重厚感と安定感が生まれます。
ドリス式の代表例はギリシャのパルテノン神殿です。

ドリス式は公共建築や神殿などに多用され、厳粛な空気を醸し出します。
建築を観察するときは、シンプルな柱頭部と太めの柱がポイントです。

イオニア式( Ionic )

イオニア式はドリス式よりも時代が新しく、古代ギリシア中期に登場しました。
特徴は柱頭部の「渦巻模様(ヴォリュート)」と、スリムで優美なフォルムです。
フルートの数は24本と多く、溝も深めに刻まれています。

イオニア式の柱はエンタシス(柱のふくらみ)が控えめで、全体的に繊細な印象を与えます。
女性的で優雅な雰囲気があり、アテネのエレクテイオン神殿などが代表的な例です。
日本でも近代の西洋建築に取り入れられています。

イオニア式は装飾的でありながらも、品の良さと繊細さが際立ちます。
ドリス式との違いを見比べるのも建築鑑賞の楽しみです。

コリント式( Corinthian )

コリント式は古代ギリシアの最後に生まれた、最も華やかなオーダーです。
大きな特徴は柱頭部にアカンサスの葉や蔓を模した美しい装飾が施されている点。
この意匠が建物に優雅さと豪華さをもたらします。

コリント式の柱は細身で、エンタシス(膨らみ)はほとんどありません。
柱頭部の複雑な彫刻は目を見張る美しさで、見る人の心を惹きつけます。
ローマのパンテオンや大阪府立中之島図書館、迎賓館赤坂離宮などが代表例です。

コリント式の特徴は、とにかく華麗で派手な装飾と、細身の柱。
イオニア式と比べてさらに装飾性が高く、少女のような華やかさをイメージさせます。コリント式の柱頭部は、ギリシャの国花アカンサスの葉がモチーフ。アカンサスは「トゲ」の意味があり、建築だけでなく家具や芸術作品にも多用されました。

まとめ

オーダーとは建築の柱や装飾に秩序をもたらす重要なルールであり、西洋建築の美しさを支えています。
代表的なオーダーには武骨な「ドリス式」、優美な「イオニア式」、そして華麗な「コリント式」があります。
特にコリント式は、アカンサスの葉の装飾が印象的な華やかな様式で、歴史的建造物に多く見られます。

オーダーの種類や特徴を知ることで、建築鑑賞が一層面白くなるでしょう。
街中や旅行先でコリント式の柱を見つけたとき、ぜひその美しさや歴史に思いを馳せてみてください。
あなたの建築散歩がより豊かなものになることを願っています!

最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が「コリント式」やオーダーの理解に少しでも役立てば幸いです。

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コリント式などの建築様式をもっと身近に感じていただければ嬉しいです。
今後も分かりやすく楽しい建築情報を発信していきますので、お楽しみに!

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建築巡りや旅行の際は、ぜひコリント式の柱やオーダーの違いを探してみてくださいね!