「早速ではございますが」の意味とは
「早速ですが」は、会話や文章の中でよく使われる表現で、「すぐに本題に入りますが」という意味を持ちます。特にビジネスシーンで、挨拶や簡単な前置きの後に使うことで、話の本題にスムーズに移るためのクッション言葉として重宝されています。
この表現の丁寧な形が「早速ではございますが」であり、「早速ですが」よりもさらに敬意を示す言い回しです。相手に対して礼儀正しく、本題に入ることを伝えたいときに用いられます。
「早速」とは「すぐに行うこと」「ただちに」という意味があり、「早速ですが」は「すぐに本題に入りますが」と伝えるニュアンスを持ちます。加えて、多少の恐縮や前置きの軽減も含まれており、突然本題に入る印象を和らげる役割も果たしています。
「早速ではございますが」の正しい使い方・例文
「早速ではございますが」は、状況に応じて適切に使うことで、相手に好印象を与え、スムーズなコミュニケーションを促進します。ここでは主に口頭での会議や商談、プレゼンテーション、そして文書である手紙や送付状での使い方を紹介します。
会議や商談、プレゼンなどで「早速ではございますが」を使う場合
会議や商談の冒頭で、簡単な挨拶の後、本題に移る際に使用します。話の流れをスムーズにし、聞き手の注意を引きつける効果があります。
- 「本日はご多忙の中お集まりいただき、誠にありがとうございます。早速ではございますが、本日の議題についてご説明いたします。」
- 「皆様、お疲れ様です。定例会議を始めさせていただきます。早速ではございますが、前月の業績報告をいたします。」
- 「本日はお時間をいただきありがとうございます。早速ではございますが、新商品の企画案についてご説明申し上げます。」
手紙や送付状で「早速ではございますが」を使う場合
手紙や送付状においても、「早速ではございますが」を使うことで丁寧に本題に入ることができます。例えば、問い合わせに対して資料を送付する際などに適しています。
- 「先日は弊社商品についてお問い合わせいただき、誠にありがとうございます。早速ではございますが、該当商品のカタログを送付いたします。ご確認のほどよろしくお願いいたします。」
- 「お世話になっております。早速ではございますが、先日ご依頼いただきました見積書を同封いたします。ご査収くださいますようお願い申し上げます。」
「早速ではございますが」の注意点 -ビジネスメールではあまり使用しない
「早速ではございますが」は、口頭や手紙、送付状では使いやすい表現ですが、ビジネスメールでは一般的に控えられます。その理由はメールが基本的に簡潔で用件中心の文面であるため、前置きの言葉を省くことが多いからです。
ただし、例外的に件名で話題が提示されており、その流れで本文で本題に入る場合には、「早速ではございますが」を使用しても問題ありません。例えば:
件名:来期の施策提案について 本文: お疲れ様です、○○です。 早速ではございますが、表題の件につきまして添付にて提案事項をお送りいたします。 お手数ですがご確認のほどよろしくお願いいたします。
このように、メール全体が前置きなしで用件に入る場合は不要ですが、あえて丁寧に話の転換を示したい場合に限り使われます。
「早速ではございますが」の類語・言い換え表現
「早速ですが」や「早速ではございますが」の代わりに使える表現はいくつかあります。状況や相手に応じて使い分けることで、コミュニケーションの幅が広がります。
さて
話題を変えたり、本題に移るときに使う一般的なフレーズです。柔らかい印象で使いやすいです。
例:
「先日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございました。さて、本日の議題についてご説明いたします。」
唐突ですが
「いきなりですが」というニュアンスがあり、急に話題を切り替える際に使います。少しカジュアルな印象なので、フォーマルな場では使い方に注意が必要です。
例:
「唐突ですが、次回の会議日程についてご相談があります。」
つきましては
前の内容を受けて次の段階に進む際に使います。ビジネス文書でよく用いられます。
例:
「ご注文いただきありがとうございました。つきましては、納期の調整についてご連絡いたします。」
ところで
話題を転換するときに使いますが、「早速ですが」とは意味が異なり、話題が変わることを明示します。
例:
「ところで、先日の会議でのご意見はいかがでしたか?」
早速で恐縮ですが
「恐縮」という言葉を加えることで、申し訳なさや感謝の気持ちがより伝わりやすくなります。より丁寧な印象を与えたい時に適しています。
例:
「先日はお打ち合わせありがとうございました。早速で恐縮ですが、契約内容についてご確認をお願いいたします。」
「早速ではございますが」をビジネスシーンで使いこなそう
「早速ですが」や「早速ではございますが」は、話の転換や本題へスムーズに移行するための便利な表現です。特にビジネスの会議や商談、プレゼンテーションの際に使うことで、相手の注意を引きつけやすくなります。
使う際は、相手の立場やシーンに合わせて敬語のレベルを調整し、「早速ですが」よりも丁寧に伝えたい場合は「早速ではございますが」を選びましょう。また、ビジネスメールでは基本的に使わないか、必要に応じて控えめに使うのがポイントです。
さらに、類語や言い換え表現も覚えておくと、表現の幅が広がり、相手に与える印象を変えることができます。例えば、カジュアルな場面なら「さて」や「ところで」、より丁寧にしたい場合は「早速で恐縮ですが」などを使い分けましょう。
本記事で紹介した例文やポイントを参考に、「早速ですが」を適切に使いこなし、ビジネスシーンでのコミュニケーション力を高めてください。
まとめ
- 「早速ですが」は「すぐに本題に入りますが」という意味のフレーズで、ビジネスシーンでよく使われる。
- 「早速ではございますが」は「早速ですが」の丁寧な敬語表現で、目上の人や重要な場面で適している。
- 会議や商談、プレゼン、手紙や送付状で効果的に使えるが、ビジネスメールでは基本的に控えるべき。
- 類語には「さて」「唐突ですが」「つきましては」「ところで」「早速で恐縮ですが」などがあり、状況に応じて使い分けることが重要。
- 適切に使うことで、話の転換がスムーズになり、相手に丁寧な印象を与えられる。
「早速ですが」を上手に活用し、ビジネスコミュニケーションを円滑に進めましょう。
