博報堂の平均年収・中央値はいくら？業界内の位置付けも解説！
平均年収
博報堂の直近の平均年収は1,092万円（2025年3月期・平均年齢41.4歳）です。
この金額は、東証プライム上場企業である親会社・博報堂DYホールディングスの有価証券報告書にも掲載されている公式な数字であり、国内の企業としてもトップクラスの水準です。
広告代理店業界においては、電通に次ぐ国内2位の高年収企業となっています。
業界内での位置づけ：非常に高い（同業比較の一言メモ）
博報堂の年収水準は、広告代理店業界内で電通（1,508万円）に次ぐ第2位です。
サイバーエージェント（882万円）やその他の広告会社と比較しても、圧倒的な高水準であり、エリート企業としての地位を確固たるものにしています。
博報堂の年収推移（過去7年）
| 年度 | 平均年収 | 平均年齢 |
|---|---|---|
| 2025年3月期 | 1,092万円 | 41.4歳 |
| 2024年3月期 | 1,158万円 | 41.3歳 |
| 2023年3月期 | 1,276万円 | 43.9歳 |
| 2022年3月期 | 1,036万円 | 43.2歳 |
| 2021年3月期 | 1,090万円 | 43.9歳 |
| 2020年3月期 | 1,079万円 | 43.6歳 |
| 2019年3月期 | 1,065万円 | 43.4歳 |
博報堂の年収は景気や業績によって多少上下しますが、長期的には1,000万円超を安定維持している点が特徴です。
年代・職種・役職別の年収目安
年代別（20代／30代／40代／50代）
博報堂で新卒から順調に昇進した場合の年収イメージは以下の通りです。
- 20代（25歳）：600～750万円
- 30代（30歳）：900～1,000万円
- 35歳：1,300～1,400万円
- 40代：1,600～1,800万円
- 45歳以降：2,000万円以上（評価次第）
このように、30代で1,000万円超えが現実的な企業です。
職種別（例：営業／開発／コーポレート）
博報堂では職種ごとに大きな給与差はないものの、営業系（ビジネスプラナー）が新卒社員の7割を占め、成果を出しやすい職種ほど評価・昇進が早い傾向です。
コーポレートや企画、開発系も同様のテーブルですが、チームや事業部ごとの業績が個人の評価に大きく影響します。
役職別（エントリー／アソシエイト／ディレクター／部長／局長）
博報堂の役職別年収テーブルは以下の通りです。
- エントリー（1年目）：500万円
- アソシエイト（2～7年目）：500～1,100万円
- ディレクター（7年目以降）：1,200～1,800万円（評価次第）
- 部長：2,000～3,000万円
- 局長：3,000万円～
ディレクター以降は評価による差が顕著になり、優秀な人は30代から年収2,000万円以上も視野に入ります。
初任給・新卒1年目の年収
学部卒／院卒の月給・賞与・想定年収
博報堂の新卒初任給（学部卒）は月給30万円、年間の基本給は360万円です。
手取りは月約23万7,000円。
1年目の賞与は少額かほぼなしですが、残業代を含めると年収450万円程度が想定されます。
院卒の場合は、学部卒より若干高いスタートになる場合もありますが、全体として大きな差はありません。
モデルケース（残業月30h想定）
新卒1年目のモデルケースでは、月30時間程度の残業を想定すると、残業代込みで年間450万円前後の年収が見込まれます。
賞与は2年目から本格的に加算されるため、初年度は基本給＋残業代がメインです。
賞与・昇給・インセンティブ
支給回数／目安月数／評価軸・等級制度の概要
博報堂の賞与は年に1度（6月）、基本給の約3カ月分が支給されます。
評価は「上司との面談による目標設定」と「複数上司による評価会議」で決まり、貢献度や収益、チーム内の役割、短期・長期のビジョン達成度など多面的に判断されます。
等級制度はエントリー→アソシエイト→ディレクター→部長→局長と昇格し、ディレクター以降は評価次第で大きな年収アップが可能です。
手取り額の目安（年収1,092万円・単身）
月次／年次の概算手取り（控除の簡易内訳）
年収1,092万円・41歳のケースでの手取り概算は以下の通りです。
- 年間手取り：約782万円
- 月次手取り：約65万円
主な控除内訳は、
- 所得税：約97万円
- 住民税：約72万円
- 健康保険：約55万円
- 厚生年金：約71万円
- 雇用保険：約6.5万円
- 介護保険：約9万円
高年収ながら税・社会保険料の負担も大きいですが、それでも手取り月額65万円は非常に魅力的です。
福利厚生・待遇
休暇・働き方（有給取得率／在宅・フレックス）
博報堂は有給休暇取得率94.0％（2023年度）と高水準です。
リモートワークやフレックス勤務も推進されています。
ワークライフバランスを重視した働き方改革も積極的に実施しており、育児休業や在宅勤務制度も整備されています。
金銭系（退職金／住宅手当／持株会／年金）
退職金制度や企業年金、社員持株会、住宅手当など、大手企業ならではの充実した福利厚生が特徴です。
住宅手当や子育て支援金、さらにカフェテリアプランによる自己啓発・健康促進支援も用意されています。
育成・キャリア（研修／公募／異動制度）
入社後の研修が手厚く、各種キャリア支援プログラムや異動・公募制度も用意されています。
若手でも早くから大きな案件を任される機会が多いので、成長意欲の高い人にとって抜群の環境といえるでしょう。
博報堂は激務？労働時間の実態
平均残業時間／みなし残業の有無／休日日数
博報堂の2023年度の月間平均残業時間は33.5時間で、業界水準としては中程度です。
1～2年目は残業代がつきますが、3年目以降は裁量労働制へ移行し「みなし残業」となります。
年間休日は120日以上を確保しており、オフタイムも比較的取りやすい環境です。
口コミ・評判
年収に関する良い口コミ
「30代で年収1,000万円超は大手広告代理店ならでは」「年収が高い分、やりがいも大きい」「福利厚生も手厚く、生活の質が上がった」など、給与水準に満足する声が多く見られます。
また、成果主義が浸透しているため「実力で評価される点が良い」との声も多いです。
年収に関する悪い口コミ
「3年目以降、裁量労働制に切り替わるタイミングで一時的に年収が下がる」「部長・局長に昇進しないと頭打ちになる」「激務な分、コスパが良いとは言い切れない」などの指摘も。
特に若手のうちは残業代依存になるケースも目立ちます。
採用大学の傾向
博報堂の採用実績校は、慶應義塾大学（46名）、早稲田大学（32名）、京都大学（9名）、上智大学、立教大学、東京大学、一橋大学など、難関大が中心です。
学歴重視の傾向が強く、いわゆる「学歴フィルター」は存在すると考えて良いでしょう。
- 慶應義塾大学：46人
- 早稲田大学：32人
- 京都大学：9人
- 上智大学：8人
- 立教大学：7人
- 東京大学・一橋大学・青山学院大学：各6人
- その他、地方旧帝大や有名私大も多数
新卒向けワンポイント（内定後すぐにやること）
内定後は「配属希望や自己PRの整理」「業界・職種研究の深掘り」「社会人マナーの予習」「同期とのネットワーキング」などが重要です。
また、入社前に健康管理・生活リズムを整えることも、激務な業界で長く働くコツといえます。
博報堂に向いている人・向いていない人
- 向いている人
- 自己成長や高収入を求める人
- 実力主義で結果を出したい人
- 多様な価値観や変化を楽しめる人
- 向いていない人
- 安定・ルーティンワーク志向の人
- 激務にストレスを感じやすい人
- 成果主義のプレッシャーが苦手な人
FAQ
Q. 博報堂の平均年収・中央値はいくら？
A. 直近2025年3月期で平均1,092万円。
中央値は公開されていませんが、平均の0.9～0.95倍（980～1,037万円程度）と推定されます。
Q. 何年目で600／800／1000万円に届く？
A. 入社2～3年で600万円、5～7年で800万円、8年目ディレクター昇格で1,000万円が目安です。
ディレクター昇格後は評価次第で1,200万円以上も可能です。
Q. 年代・職種で年収はどのくらい違う？
A. 20代で600～750万円、30代で900～1,400万円、営業・開発・コーポレートで大きな差はありませんが、営業（ビジネスプラナー）は昇進が早めです。
Q. 初任給と新卒1年目の想定年収は？
A. 学部卒は月給30万円、手取り約24万円。
年収は残業（30h/月）込みで約450万円が想定されます。
Q. 残業時間やワークライフバランスは？
A. 平均残業時間は33.5時間/月、有給取得率94％、年間休日は120日以上です。
リモート・フレックスも活用可能で、近年は働き方改革も進んでいます。
