博報堂の年収は？平均・年代別・初任給・福利厚生まで徹底解説

2025年10月17日

博報堂の年収は？平均・年代別・初任給・福利厚生まで徹底解説

広告業界のトップブランド「博報堂」。
その年収水準やキャリアパス、福利厚生の実態は、就活生や転職希望者にとって非常に気になるポイントです。
本記事では、博報堂の最新平均年収や役職別・年代別の給与レンジ、初任給、賞与、ワークライフバランス、採用大学の傾向まで、徹底的に解説します。
「高年収を狙いたい」「激務なのか知りたい」「自分に向いているか判断したい」そんな方はぜひ最後までご覧ください。

博報堂の平均年収・中央値はいくら？業界内の位置付けも解説！

まずは、博報堂の年収水準がどの程度なのか、業界内での立ち位置とあわせて見ていきましょう。

平均年収

博報堂の平均年収は、2025年3月期で1,092万円となっています。
この数字は、親会社である博報堂DYホールディングスの有価証券報告書に基づくもので、平均年齢は41.4歳です。
直近数年の平均年収は1,036万円〜1,276万円の範囲で推移しており、安定して高水準を維持しています。
この年収水準は、日本の大手企業の中でもトップクラスに位置し、特に広告業界では電通に次ぐ第2位の高さです。
また、年収偏差値で見ても83.6（41歳・1,092万円）と、非常に高い水準であることがわかります。

業界内での位置づけ：高い（同業比較の一言メモ）

博報堂は、電通（1,508万円）に次ぐ国内広告代理店第2位の高年収企業です。
サイバーエージェント（882万円）や他の大手広告代理店と比較しても、明らかに高い給与水準を誇ります。
30代から年収2,000万円を狙えるキャリアパスがあり、業界内でも「高収入・ハイキャリア志向」の方にとって非常に魅力的な職場といえるでしょう。

博報堂の年収推移（過去7年）

ここでは、博報堂の平均年収・平均年齢・従業員数の推移を表でまとめます。
安定した高水準が続いていることがわかります。

年度	平均年収	平均年齢	従業員数
2025年3月期	1,092万円	41.4歳	約3,500人
2024年3月期	1,158万円	41.3歳	約3,500人
2023年3月期	1,276万円	43.9歳	約3,500人
2022年3月期	1,036万円	43.2歳	約3,500人
2021年3月期	1,090万円	43.9歳	約3,500人
2020年3月期	1,079万円	43.6歳	約3,500人
2019年3月期	1,065万円	43.4歳	約3,500人

年代・職種・役職別の年収目安

博報堂では、年齢や役職、職種によって年収レンジが大きく異なります。
ここでは、推定レンジとその根拠を詳しく解説します。

年代別（20代／30代／40代／50代）

20代後半で600〜750万円、30歳で900〜1,000万円、35歳で1,300〜1,400万円、40歳で1,600〜1,800万円、45歳以降は2,000万円以上（評価次第）と、年齢を重ねるごとに大きく年収が上がるのが特徴です。
この水準は、同年代の大手企業と比較しても非常に高いレンジです。
特に30代で年収1,000万円を突破できるのは、広告業界でもごく一部の企業に限られます。
また、評価や昇進スピードによっては、40代で2,000万円超えも十分に狙える環境です。

職種別（例：開発／営業／コーポレート）

博報堂の主力職種は営業（ビジネスプラナー）、クリエイティブ、マーケティング、コーポレート部門など多岐にわたります。
営業職は新卒の約7割を占め、年収レンジは20代で600〜900万円、30代で1,000万円前後、40代で1,500万円以上が目安です。
クリエイティブ職やマーケティング職も同様の水準ですが、成果や評価によってインセンティブが上乗せされるケースもあります。
コーポレート部門はやや控えめながらも、30代で800〜1,000万円、40代で1,200万円前後と、十分高水準です。

役職別（一般／主任／係長／課長／部長）

博報堂の役職別年収は、エントリー（1年目）500万円、アソシエイト（2〜7年目）500〜1,100万円、ディレクター（7年目以降）1,200〜1,800万円、部長2,000〜3,000万円、局長3,000万円以上と、明確なグレードごとのレンジがあります。
特にディレクター以降は評価による差が大きく、成果を出せば一気に年収が跳ね上がる仕組みです。
部長に昇進できるのは全体の1/10程度と狭き門ですが、到達すれば年収2,000万円超えが現実的です。

初任給・新卒1年目の年収

博報堂の新卒初任給や1年目の年収モデルを詳しく解説します。

学部卒／院卒の月給・賞与・想定年収

学部卒の初任給は月給30万円（年収360万円）です。
院卒の初任給は非公開ですが、一般的に学部卒より2〜3万円高い水準が想定されます。
1年目は賞与がほとんど支給されないため、残業代込みで年収約450万円が目安となります。
手取り額は月約23.7万円です。

モデルケース（残業月30h想定）

新卒1年目で残業が月30時間程度発生した場合、残業代が上乗せされて年収450万円前後となります。
賞与は2年目以降から本格的に支給されるため、1年目は残業代が収入の大きな割合を占めます。
2年目以降は裁量労働制に切り替わるため、残業代がつかなくなり一時的に年収が下がる点も押さえておきましょう。

賞与・昇給・インセンティブ

博報堂の賞与や昇給、評価制度の特徴を解説します。

支給回数／目安月数／評価軸・等級制度の概要

賞与は年1回（6月）支給され、基本給の約3か月分が目安です。
評価は期初に立てた目標の達成度や会社への貢献度、チームでの役割などが重視されます。
直属の上司だけでなく、他の上司からの評判も評価に影響します。
等級制度はエントリー→アソシエイト→ディレクター→部長→局長と明確なグレード分けがあり、ディレクター以降は成果主義が強まります。
昇給は年1回、評価に応じて決定されます。

手取り額の目安（年収1,092万円・単身）

年収1,092万円（41歳・単身）の場合、実際の手取り額はどの程度になるのでしょうか。

月次／年次の概算手取り（控除の簡易内訳）

国税庁・日本年金機構・全国健康保険協会のデータをもとに試算すると、
年間手取り額は約782万円、月次では約65万円となります。
主な控除内訳は、所得税約97万円、住民税約72万円、健康保険約55万円、厚生年金約71万円、雇用保険約6.5万円、介護保険約9万円です。
額面年収と手取りの差が大きいため、ライフプランを立てる際は注意が必要です。

福利厚生・待遇

博報堂の福利厚生や働き方、キャリア支援制度について詳しく紹介します。

休暇・働き方（有給取得率／在宅・フレックス）

有給取得率は94.0％（2023年度）と非常に高く、ワークライフバランスを重視した働き方が可能です。
在宅勤務やフレックスタイム制も導入されており、柔軟な働き方が推奨されています。
育児休暇取得率も94.0％と高く、男女問わずキャリアと家庭の両立がしやすい環境です。

金銭系（退職金／住宅手当／持株会／年金）

退職金制度や住宅手当、従業員持株会、企業年金など、大手ならではの充実した金銭系福利厚生が整っています。
特に住宅手当や家賃補助は、都心勤務者にとって大きなメリットです。
また、契約社員の場合も年俸制で賞与が含まれ、年収400〜700万円程度が提示されることが多いです。

育成・キャリア（研修／公募／異動制度）

入社後の研修やOJT、公募による異動制度など、キャリアアップを支援する仕組みが豊富です。
中途採用比率も47.7％（2023年度）と高く、多様なバックグラウンドを持つ人材が活躍しています。
自己成長やキャリアの幅を広げたい方には最適な環境です。

博報堂は激務？労働時間の実態

広告業界＝激務というイメージがありますが、実際の労働時間や残業実態はどうなのでしょうか。

平均残業時間／みなし残業の有無／休日日数

2023年度の平均残業時間は月33.5時間です。
過去には月47時間を超える年もありましたが、働き方改革の影響で近年は減少傾向にあります。
2年目までは残業代が支給されますが、4年目以降は裁量労働制となり、みなし残業となります。
年間休日は120日以上で、有給休暇の取得もしやすい環境です。
ただし、繁忙期や大型案件時は残業が増えることもあるため、体力や自己管理が求められます。

口コミ・評判

実際に働く社員の声から、年収や働き方に関するリアルな評価を紹介します。

年収に関する良い口コミ

「30代で年収1,000万円を超え、成果を出せばさらに上を目指せる」「同世代の友人と比べても圧倒的に高収入」「福利厚生やボーナスも充実していて、モチベーションが高まる」など、高年収や待遇の良さに満足する声が多く見られます。
特に「評価が正当に反映される」「男女差なく実力主義」といった点も好評です。

年収に関する悪い口コミ

「4年目以降に裁量労働制へ切り替わると、残業代がつかなくなり一時的に年収が下がる」「部長以上への昇進は狭き門」「激務な時期は体力的に厳しい」といった声も。
また、「評価が厳しく、成果を出さないと昇給が難しい」「女性管理職の割合がまだ低い」など、課題を指摘する意見もあります。

採用大学の傾向

博報堂の採用大学は、難関大学が中心です。
2024年度の実績では、慶應義塾大学（46人）、早稲田大学（32人）、京都大学（9人）、上智大学（8人）、立教大学（7人）、東京大学・一橋大学・青山学院大学（各6人）など、名門校が上位を占めています。
学歴フィルターがあると言われることも多く、一定の学力やコミュニケーション力が求められます。

順位	大学	就職人数
1位	慶應義塾大学	46人
2位	早稲田大学	32人
3位	京都大学	9人
4位	上智大学	8人
5位	立教大学	7人
6位	東京大学・一橋大学・青山学院大学	各6人

新卒向けワンポイント（内定後すぐにやること）

内定後は、社会人としての基礎力を身につけるために、ビジネスマナーや業界知識の勉強を始めましょう。
また、配属希望やキャリアプランについて自己分析を深めておくと、入社後のスタートダッシュに役立ちます。
健康管理や生活リズムの調整も大切です。

博報堂に向いている人・向いていない人

博報堂で活躍できる人、逆にミスマッチになりやすい人の特徴をまとめました。

向いている人
- 高い目標に挑戦し続けたい人
- 成果主義の環境で自分を成長させたい人
- 多様な人と協働し、チームで成果を出すのが得意な人
- ワークライフバランスとキャリアアップを両立したい人
向いていない人
- 安定志向で変化を好まない人
- 激務やプレッシャーに弱い人
- 自分から積極的に動くのが苦手な人
- 成果よりも年功序列を重視したい人