メタディスクリプション: 七十二候は日本の伝統的な季節の区分で、約5日ごとに自然の変化を表します。春夏秋冬の72の候節を詳しく解説し、四季の魅力を実感できる情報をお届けします。
—
## ▮ 春
七十二候は一年を72に細かく分けた季節の目安であり、春は立春から穀雨までの6節気に分けられています。それぞれ約5日間の期間で、自然界の微妙な変化を表現しています。
### 立春(2月4日頃~2月18日頃)
– **東風解凍(とうふうこおりをとく)**:東風が氷を溶かし始める頃。春の兆しが感じられます。
– **黄鶯睍睆(こうおうけんかん)**:うぐいすの鳴き声が聞こえる季節。春の訪れを告げます。
– **魚上氷(うおこおりをいず)**:氷の下の魚が水面近くに上がってくる時期。
### 雨水(2月19日頃~3月4日頃)
– **土脉潤起(どみゃくうるおいおこる)**:土が湿り気を帯び始め、植物の芽吹きが近いことを示します。
– **霞始靆(かすみはじめてたなびく)**:春霞がかかり、空気が柔らかく見える季節。
– **草木萌動(そうもくめばえうごく)**:草木が芽を出し始める頃。
### 啓蟄(3月5日頃~3月19日頃)
– **蟄虫啓戸(ちっちゅうとをひらく)**:冬眠していた虫たちが地面から這い出します。
– **桃始笑(ももはじめてさく)**:桃の花が咲き始める美しい季節。
– **菜虫化蝶(なむしちょうとなる)**:青虫が蝶に変わる時期。
### 春分(3月20日頃~4月3日頃)
– **雀始巣(すずめはじめてすくう)**:雀が巣作りを始める頃。
– **桜始開(さくらはじめてひらく)**:桜の開花が見られ、春の象徴的な風景となります。
– **雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)**:雷が鳴り始め、春の嵐の兆し。
### 清明(4月4日頃~4月19日頃)
– **玄鳥至(つばめきたる)**:ツバメが南から戻ってきます。
– **鴻雁北(こうがんきたす)**:雁が北へ帰る時期。
– **虹始見(にじはじめてあらわる)**:春雨の後に虹が見えることが多くなります。
### 穀雨(4月20日頃~5月4日頃)
– **葭始生(あしはじめてしょうず)**:葦が芽吹き始める頃。
– **霜止出苗(しもやみてなえいずる)**:霜が降りなくなり、稲の苗が育ち始めます。
– **牡丹華(ぼたんはなさく)**:牡丹の花が美しく咲き誇ります。
春の七十二候は、寒さから暖かさへの移り変わりを細やかに感じられる期間です。自然の息吹を感じ、季節の行事や農作業の目安としても大切にされてきました。
—
## ▮ 夏
夏は立夏から大暑までの6節気に分かれており、暑さが増し、生命活動が活発になる様子が表現されています。
### 立夏(5月5日頃~5月20日頃)
– **蛙始鳴(かわずはじめてなく)**:カエルの鳴き声が聞こえ始め、夏の始まりを告げます。
– **蚯蚓出(みみずいずる)**:ミミズが土の中から出てくる頃。
– **竹笋生(たけのこしょうず)**:竹の子が成長し始めます。
### 小満(5月21日頃~6月4日頃)
– **蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)**:蚕が桑の葉を食べ始める時期。養蚕の季節でもあります。
– **紅花栄(べにばなさかう)**:紅花が咲き、染料としての準備が始まります。
– **麦秋至(むぎのときいたる)**:麦の収穫期が近づく頃。
### 芒種(6月5日頃~6月20日頃)
– **螳螂生(かまきりしょうず)**:カマキリが現れる季節。
– **腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)**:枯れた草からホタルが飛び交い始めます。
– **梅子黄(うめのみきばむ)**:梅の実が黄色く熟し始めます。
### 夏至(6月21日頃~7月6日頃)
– **乃東枯(なつかれくさかるる)**:夏枯草が枯れ始める時期。
– **菖蒲華(あやめはなさく)**:菖蒲の花が咲き誇ります。
– **半夏生(はんげしょうず)**:半夏(カラスビシャク)が生え始める頃。
### 小暑(7月7日頃~7月21日頃)
– **温風至(あつかぜいたる)**:蒸し暑い南風が吹き始めます。
– **蓮始華(はすはじめてはなさく)**:蓮の花が咲き夏の風物詩となります。
– **鷹乃学習(たかすなわちならう)**:鷹の雛が飛ぶ練習を始める時期。
### 大暑(7月22日頃~8月6日頃)
– **桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)**:桐の花が結実し始めます。
– **土潤溽暑(つちうるおいてむしあつし)**:土が湿り蒸し暑さがピークに達する頃。
– **大雨時行(たいうときどきふる)**:激しい雨が降ることも多い季節です。
夏の七十二候は、自然の成長と共に暑さが増し、生き物たちの活発な動きが見られます。農業や生活のリズムを整える目安として重要です。
—
## ▮ 秋
秋は立秋から霜降までの6節気で、涼しさの訪れと共に実りの季節を感じ取れます。
### 立秋(8月7日頃~8月22日頃)
– **涼風至(すずかぜいたる)**:涼しい風が吹き始め、秋の気配が漂います。
– **寒蝉鳴(ひぐらしなく)**:夕暮れにひぐらしの鳴き声が響きます。
– **蒙霧升降(ふかききりまとう)**:濃い霧が立ち込める時期。
### 処暑(8月23日頃~9月6日頃)
– **綿柎開(わたのはなしべひらく)**:綿の花が咲き始めます。
– **天地始粛(てんちはじめてさむし)**:空気が冷たくなり始めます。
– **禾乃登(こくものすなわちみのる)**:稲などの穀物が実り始めます。
### 白露(9月7日頃~9月21日頃)
– **草露白(くさのつゆしろし)**:朝露が白く輝き、秋の深まりを感じます。
– **鶺鴒鳴(せきれいなく)**:せきれいの鳴き声が聞こえる頃。
– **玄鳥去(つばめさる)**:夏に来たツバメが南へ帰り始めます。
### 秋分(9月22日頃~10月7日頃)
– **雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)**:雷が鳴らなくなり、穏やかな天候に。
– **蟄虫坏戸(ちっちゅうとをふさぐ)**:虫たちが冬に備え巣穴に隠れます。
– **水始涸(みずはじめてかる)**:水辺が干上がり始める季節。
### 寒露(10月8日頃~10月22日頃)
– **鴻雁来(こうがんきたる)**:雁が南から渡ってきます。
– **菊花開(きくのはなひらく)**:菊の花が咲き、秋の風情を添えます。
– **蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)**:キリギリスの鳴き声が聞こえます。
### 霜降(10月23日頃~11月6日頃)
– **霜始降(しもはじめてふる)**:霜が降り始め、冬の足音が近づきます。
– **霎時施(こさめときどきふる)**:時折小雨が降る季節。
– **楓蔦黄(もみじつたきばむ)**:紅葉が見頃となり、秋の彩りが鮮やかに。
秋の七十二候は、気温の変化とともに自然の色彩や音が変わり、季節の移ろいを豊かに感じられます。
—
## ▮ 冬
冬は立冬から大寒までの6節気で、寒さが厳しくなる一方で、自然の静けさや新たな命の準備が進みます。
### 立冬(11月7日頃~11月21日頃)
– **山茶始開(つばきはじめてひらく)**:山茶花が咲き始める冬の花。
– **地始凍(ちはじめてこおる)**:地面が凍り始めます。
– **金盞香(きんせんこうばし)**:水仙の香りが漂い、冬の訪れを告げます。
### 小雪(11月22日頃~12月6日頃)
– **虹蔵不見(にじかくれてみえず)**:虹が見えなくなることが増えます。
– **朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)**:北風が枯葉を吹き飛ばします。
– **橘始黄(たちばなはじめてきばむ)**:橘の実が黄色く色づきます。
### 大雪(12月7日頃~12月20日頃)
– **閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)**:空気が凍りつき冬本番に。
– **熊蟄穴(くまあなにこもる)**:熊が冬眠に入ります。
– **鱖魚群(さけうおむらがる)**:鮭が群れをなして遡上し始めます。
### 冬至(12月21日頃~1月4日頃)
– **乃東生(なつかれくさしょうず)**:冬枯れの草が芽吹き始める兆し。
– **麋角解(さわしかのつのおつ)**:大鹿の角が落ちる時期。
– **雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)**:雪の下で麦が育ち始めます。
### 小寒(1月5日頃~1月19日頃)
– **芹乃栄(せりさかう)**:春の七草の一つ、芹が芽吹く頃。
– **水泉動(すいせんうごく)**:氷の下の泉が動き出します。
– **雉始雊(きじはじめてなく)**:キジが鳴き始めます。
### 大寒(1月20日頃~2月3日頃)
– **款冬華(ふきのはなさく)**:ふきのとうが顔を出し春の兆し。
– **水沢腹堅(さわみずこおりつめる)**:沢の水が固く凍る極寒期。
– **鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)**:鶏が卵を温め始める時期。
冬の七十二候は、厳しい寒さの中に春の準備が見え隠れし、自然の循環と生命の強さを感じさせます。
—
## 最近の投稿記事
最新の投稿や季節の話題を紹介することで、七十二候の理解を深め、暮らしに役立てる情報を提供しています。
—
## Archive
過去の記事を年別に整理し、季節ごとの七十二候の変化や関連するイベントを振り返ることができます。
—
## Tag List
七十二候に関連するキーワードや季節の行事、自然現象、伝統文化など、多彩なタグを活用して興味のあるテーマを探せます。
—
## まとめ
七十二候は日本の四季を約5日ごとに区切り、自然の細かな変化を感じ取るための伝統的な暦です。春夏秋冬それぞれに6つの節気があり、計72の候節が存在します。これにより、季節の移り変わりをより身近に感じ、農業や生活の指標としても役立てられてきました。現代でも季節感を味わう手助けとなり、自然や文化への理解を深める貴重な知識です。この記事を通じて、七十二候の魅力と日本の豊かな四季の息吹をぜひ感じてみてください。
