小寒とはいつ?寒さの特徴と伝統行事を詳しく解説

小寒(しょうかん)とは?いつ?

小寒(しょうかん)は、二十四節気の一つで毎年1月5日頃に訪れます。冬至から数えて15日目にあたり、新年を迎えた後の最初の節気として知られています。2025年の小寒は1月5日(日)で、この日から約30日間が「寒(かん)」と呼ばれる寒さの本格的な時期に入ります。特に小寒の初日を「寒の入り」と言い、寒さが厳しくなる冬の折り返し地点を象徴しています。

小寒は「小さな寒さ」という意味で、まだ「大寒(だいかん)」に比べると寒さは小さいものの、寒さの始まりとして重要な季節の区切りです。小寒から大寒までの約30日間は「寒中(かんちゅう)」とも呼ばれ、一年で最も寒い時期となります。

この頃は冬型の気圧配置が強まり、大陸からの冷たい空気が日本列島に流れ込むため、気温が下がりやすくなります。また空気の乾燥と北風の影響で体感温度も低く、晴れた夜は放射冷却により朝の冷え込みが特に厳しくなります。こうした気象条件が重なり、小寒を迎えると冬の寒さが本格化するのです。

この時期の寒さの傾向と生活への影響

小寒の時期は日本各地で気温が一段と下がり、冬の厳しい寒さが増してきます。例えば東京都心では平均気温が5℃前後、北海道の札幌ではマイナス3℃前後と日中でも一ケタ台の気温が続きます。気温そのものの数値以上に、風の強さや乾燥が体感温度を大きく下げるため、寒さ対策が欠かせません。

風速1m/sで体感温度が約1℃下がるとされ、例えば気温5℃で風速5m/sの場合、体感温度は0℃前後となり、非常に冷たく感じられます。防風性のある服装やマフラー、手袋などで風を遮る工夫が重要です。また、空気が乾燥しやすい時期でもあるため、肌の乾燥や風邪、インフルエンザの感染リスクが高まります。加湿器の利用や手洗い、うがいの徹底が推奨されます。

さらに日本海側を中心に雪が本格化し、積雪や路面凍結による交通障害のリスクも増します。短時間での大雪や凍結に備えた早めの対策や、冬用タイヤの装着、歩行時の転倒防止など、日常生活の安全確保が必要です。

地球温暖化の影響で暖冬傾向もありますが、一時的に強い寒気が流れ込むことがあり、油断は禁物です。気象情報をこまめに確認し、寒波到来時の対応を心がけましょう。

小寒の時期の季節行事~季節と寄り添う暮らし

小寒は寒さが厳しい時期ですが、その中で健康を願い、季節と寄り添う暮らしの知恵が息づいています。代表的な行事が1月7日の「人日(じんじつ)の節句」で、この日に「七草粥(ななくさがゆ)」を食べる習慣があります。

七草粥に使われる春の七草は、せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな(かぶ)、すずしろ(大根)で、それぞれに無病息災や健康祈願の意味が込められています。お正月の豪華な食事で疲れた胃腸を休め、寒さで低下しやすい免疫力を整える役割を果たします。

また、松の内が明けてから立春までの間には「寒中見舞い」を送り合う風習があります。寒さを気遣うメッセージを添えて、離れて暮らす人々の健康や安全を祈る心温まる習慣です。例文としては、「寒さ厳しき折、いかがお過ごしでしょうか」「路面の凍結にお気をつけください」など、季節感を伝える内容が多く用いられます。

さらにこの時期には「寒稽古(かんげいこ)」も行われます。寒さの中で心身を鍛える武道やスポーツの修行で、十分な準備運動と防寒対策をして行うことが大切です。これらの伝統行事は寒さをただ耐えるだけでなく、季節の移ろいを楽しみ、健康に過ごす工夫が込められています。

厳しい寒さを味方に

小寒から大寒にかけての約30日間は一年で最も寒い時期ですが、この厳しさの中にこそ冬の豊かさがあります。寒さを恐れるのではなく、季節の特徴を理解し、適切な対策をとることで安心して冬を楽しむことが可能です。

寒さ対策としては、風邪やインフルエンザ予防のための手洗いうがい、加湿器の利用、適切な服装の重ね着が基本です。特に外出時は防風性の高い衣服や帽子、手袋、マフラーを活用し、体温の低下を防ぎましょう。室内では暖房器具の使用時に換気を心がけ、乾燥しすぎない環境を作ることが大切です。

また、雪や凍結に備えて早めの除雪や滑り止め対策、車の冬装備の点検を行い、安全な移動を心がけましょう。気象情報をこまめにチェックし、寒波の到来や積雪の予報が出たら、外出を控えるなど柔軟な対応が求められます。

寒さの中で体を動かす際は準備運動を十分に行い、無理のない範囲で活動することが重要です。寒稽古のように心身を鍛える伝統的な行事も、体調管理を徹底しながら楽しむ方法の一つです。

このように日々の小さな工夫と季節の理解が、厳しい冬を健康に過ごす鍵となります。寒さのピークを乗り越えれば、やがて春の訪れが待っています。小寒はその冬の深まりを感じつつ、未来の季節への期待を抱く節目の時期と言えるでしょう。

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まとめ

小寒は一年で最も寒い「寒」の入り口を示す二十四節気の一つで、毎年1月5日頃に訪れます。この時期は冬型の気圧配置による冷たい大陸の空気が流れ込み、気温の低下や乾燥、強い北風、放射冷却など複数の要因が重なって寒さが本格化します。気温だけでなく風や乾燥による体感温度の低下にも注意が必要です。

生活面では風邪やインフルエンザ予防、雪や凍結による事故防止など、多方面での対策が欠かせません。また、七草粥をいただく人日節句や寒中見舞い、寒稽古など季節と共に過ごす伝統的な行事が根付いており、寒さを楽しみながら健康を守る知恵が息づいています。

寒さをただ耐えるのではなく、気象情報を活用し、服装や生活環境を工夫することで、安心して冬を乗り越えられます。小寒の節気を機に、季節の変化を感じ取りながら、心身ともに健やかな冬を過ごしましょう。